中絶手術の注意点

手術に伴う合併症

感染

消毒し無菌的に手術はしますし、予防的に抗生剤を術後投与します。もともと感染があり、手術後その感染が活動化してしまい、腹痛が起こることがあります。その場合は、別の抗生剤を追加します。

子宮内容遺残

慎重に手術しても、時に少量の組織や血液が残ることがあります。多くの場合自然に出ますが、再手術が必要になることがあります。

子宮穿孔

稀ですが、子宮にもろい部分があったり、お餅のように柔らかい子宮のために、子宮に孔があくことがあります。子宮は、自然に収縮するので、治ることが多いですが、開腹手術が必要になることがあります。

妊娠継続

これも稀ですが、育ちの違う多胎、子宮内外同時妊娠等のため処置後妊娠が続くことがあります。

子宮内腔癒着

手術後、子宮内腔が、癒着することがあります。内腔の癒着剥離で、治します。

中絶後の不妊について

まず心配しなくても良いと思います。内膜がリフレシュして妊娠しやすくなるということもあります。しかし、以前からある子宮周辺の感染が悪化したり、術後のケアが不十分なために子宮内感染をおこしたりする場合や中絶を56回以上くりかえしたり、癒着する場合は、注意が必要です。

手術後、出血が多い時

まれに、胎盤ポリープができていることがあります。術後1〜2ヵ月してから出血があることもあり、多量の出血時は、なるたけ早く来院ください。

心の病気

心の病気人工妊娠中絶手術では、PTSD(心的外傷ストレス)を発症するPAS(中絶後遺症候群)になる方は少なくありません。ご不安やお気持ちの揺れなどがありましたら、気軽にお話しください。

手術後の注意点

  • 感染予防のための抗生剤をお出しするので、薬は必ず飲んでください。
  • 術後3日間は、自宅で安静をすすめます。(最低でも手術の次の日は、仕事をお休みされるほうがいいと思います。)
  • シャワーは、手術当日から大丈夫です。
  • 入浴は、3日後からにしてください。
  • 性交渉は、21日後から可能です。(14日後でもいいのですが、ちょうど排卵の時期にかさなり、また妊娠してしまう人がいるため)
  • 発熱、腹痛や出血が生理以上ひどくなるようなら、早めに来院ください。
  • 出血は、7-14日間はあります。
  • 妊娠反応は、術後3週間は、陽性になることがあります。

手術後は心も体も疲れています。抵抗力も弱くなり、感染に弱くなっています。お大事になさってください。

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